2008-03-14

白い悪魔の恐怖。

ちょっとずつ「こを」も「なお」も石鹸を作るコツ(のようなもの)を見つけ始めた今日この頃。

しかしソレは

「油脂は完全に溶けている事、苛性ソーダ液は油脂の温度に合わせておく事、あとは気合いと根性」

という非常におーざっぱなもの(文字にしていて泣けてきたけど、ソレが事実…)。


そんなある日、「なお」がほんの少し、欲をかきました。

「純白の石鹸、見た目クリームで泡立ちもクリームなヤツ、作ってみたい☆」…

パーム油80%、ココナツ油20%でスイートアーモンド油をスーパーファットして、コンデンスミルクも加えて…

脳内妄想は止まりません。

食ったら泡吹くクリーム(失礼。)にまみれたぁい!!などと叫びながら、ぐるぐるし始めました。


ところがこの時、「こを」がいなかったのです。

いつも2人でぐるぐる、しかし相方がいないこの時の「なお」。

当然、暴走します。しかし、止める人がいません。

狂ったようにぐるぐるする「なお」。多分、正視できない光景だったでしょう。


…ひとくさり、気の済むまでぐるぐるした「なお」は、用事を済ませるために外出しました。

悲劇というか喜劇というか、幕は帰宅を以て切って落とされました。

ボールの中には「ホントにおいしそうな生クリームのようなアイスのような生地」。

突っ込んだままの泡立て器を持ち上げたつもりが、ボールまで持ち上がる有様。

一瞬「そんなにチカラ持ちだったっけ?」と悩む「なお」。


5〜6秒して、絶叫が響き渡りました。

むしろ雄叫びかも知れません。。

パニックの余り、「こを」の携帯を鳴らし続ける「なお」。

(自称)工房に辿り着いた「こを」と2人でボールの中を覗くしかできません。

2人ともあぐらをかいて、その真ん中にボールはあるのですが、状況的に「佇む」という表現がピッタリ。

まさか…ボールを型代わりに石鹸を作ろうとしている、とかかこの状況は。


…沈黙を破ったのは「こを」でした。

「もしかして…偽トレースじゃないかな?」

確かにパーム油もココナツ油も、この部屋では加熱して溶かす状態。

ならば!と加熱。電子レンジに入れて、ちーん♪ときたもんだ…


ちーん♪と鳴ったレンジに駆け寄ると(そんなに広い部屋じゃないのですが…気持ち的に。。)

なんともうもうと湯気を立てるべっこうあめのような物体がでろり!


…ホットプロセスを電子レンジでやらかす2人に未来はあるのか…

ていうか、1人でぐるぐるしたからかな。

ゴメンね、「こを」。こんなコトしてて、ホントにゴメン。

2008-03-05

悲しい思い出

「なお」の実家に解禁を迎えたせっけんを持って行きました。

どうにか体裁を保とうとラッピングしたそれは、打ち捨てられたまま。

何となく話題を振ると、ばっさりざっくり切り捨てられます。

どんなに手塩にかけても相手に興味がなければ、こんなものかも知れません(泣)


…水酸化ナトリウムとか水酸化カリウムとか、売ってるお店探すの大変だったんだから(ノ_・、)


そうです。「なお」は水酸化カリウムを売っているお店を探すときに、大変なメにあっていたのです。

とある薬局に行った時のこと。

そこのお店の薬剤師さんは年配の方で、人のよさそうな雰囲気のひとでした。

「水酸化カリウムありますか?」と聞いた瞬間、ものすごい形相でにらみつけたかと思うとそのまま後ずさりして、電話のある(と思われる)方へ移動し始めました。

そして、

「アンタぁ、よくも平気で爆弾作りたいなんて昼ヒナカから言えたもんだねぇ!」と一喝。

訳が分からず、立ち尽くす「なお」。

その時の「なお」は風邪気味で肌荒れもひどかったので、帽子を目深に被り、マスクにゴーグルという出で立ち。

店主(と思われる)のおっちゃんはなおも大声で

「そんな劇薬が欲しけりゃ、身分証明証、持って来てんだろうなぁ!」と叫びます。

ざわつく店内。静かに「なお」を取り囲む店員。

いくら訳が分からなくても、なんかものすごくヤバそうな事態に陥った事は分かります。

「えー…っと、私が欲しいのは苛性カリなんですけど…硝酸カリじゃなくて…」

なぁーんだ、というオーラをまき散らしながら散っていく店員たち。

しかし、おっちゃんは振り上げたコブシをおろせません。

「はあ?す・い・さ・ん・か・か・り・ぃ?何に使うんだそんなモン」

「液体石鹸を作る時に必要なので、こちらほど大きいお店なら置いてらっしゃるかと…」

負けず嫌いな「なお」の(セコい)一撃にも負けず、

「あーはいはい、置いてないよココは。だいたい許可制で面倒臭いんだよねぇ…まず売れないし。なに、ウチにも液体石鹸は置いてあるけど使いたくない、あ、それじゃなくて作りたいんだ。うん。水酸化カリなんかないない、置いてないよ」

自分の聞き違いを棚に上げて手をひらひらさせながら「水酸化」にチカラを込めて言い放ち、問い合わせの客を追っ払いにかかるおっちゃん。

「あぁーぁ、確かに硝酸カリと水酸化カリって、聞き流せば間違えちゃいそうですねっ♪ちょーっと考えりゃーぜんっぜん違うって分かるんですけどねっ♪薬剤師さんならねっ」

…そう言い捨てて、「なお」は店を飛び出したとさ。

石鹸作りって、警察沙汰をも覚悟してやらにゃーならんものなのだ、と思い知らされた日。

疲れ果てて入った喫茶店のケーキセットは、渋くて苦くてしょっぱくて。

まさに「アルカリック」なお味でした。さらに泣けました。。


困難にも負けず、苦難にも負けず。

こんな切なさを癒してくれるのは「ぐるぐる」しかないのかも知れません…。

theme : 手作り石けん&手作りコスメ
genre : 趣味・実用

プロフィール

Author:工房長 なお
プレゼントでいただいた石鹸から、新たな世界に迷い込みました。
「なお」と「こを」、2人揃って知識も持たずに飛び込んだ手作り石鹸の世界。
いずれはコスメにも手を伸ばそうと、格闘の毎日。
とりあえず、「ぐるぐる」しています。

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